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セットバックとは?
カテゴリ:スタッフブログ  / 投稿日付:2024/01/21 17:14

セットバックとは、建物を道路から後退させる行為のことを指します。建築基準法では、道路幅が4m未満の道路に接する土地で建築物を建てる場合、道路の中心線から水平距離2m後退した線を道路の境界線とみなすことによって、建替えを認めています。この道路の中心線から2m後退させることを「セットバック」と言います。

セットバックが必要な土地は、不動産情報に「要セットバック」や「セットバック有」と記載されています。セットバックが必要な土地を購入する場合は、セットバック後の敷地面積や建蔽率、容積率などを事前に確認しておきましょう。

セットバックの目的

セットバックの目的は、以下の2つです。

  • 道路の安全性を確保する
  • 日照権や通風権を守る

道路幅が狭いと、車両の通行や避難が困難になるなどの危険が生じます。セットバックによって道路幅を広げることで、これらの危険を回避することができます。

また、道路に接する建物が道路に張り出すように建てられていると、周辺の建物や住民の日照権や通風権を侵害する可能性があります。セットバックによって建物を後退させることで、これらの権利を守ることができます。

セットバックの注意点

セットバックを行う場合、以下の点に注意が必要です。

  • セットバックの範囲は、土地の所有者や自治体によって異なります。
  • セットバックを行う場合は、建築基準法や都市計画法などの法令を遵守する必要があります。
  • セットバックを行うことで、敷地面積や建蔽率、容積率が減少する可能性があります。

土地を購入する際には、セットバックの有無や範囲を必ず確認するようにしましょう。

セットバックの事例

街を歩いていると、道路から建物が後退している場所を見かけます。これは、セットバックによって道路幅を広げ、安全性や住環境を向上させた結果です。

例えば、道路幅が3mの道路に接する土地で、建蔽率が60%の建物を建てる場合、セットバックなしでは建物は道路に張り出して建てられてしまいます。しかし、セットバックによって道路幅を4m以上確保すれば、建蔽率60%の建物を建てることが可能になります。

このように、セットバックは道路の安全性や住環境を向上させるために重要な役割を果たしています。

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