カテゴリ:スタッフブログ / 投稿日付:2024/02/09 09:00
土地の売却を検討されている皆様、こんにちは!柏田です。
今回のブログテーマは、土地の売却において重要となる「包蔵地」における試掘と本掘についてです。
包蔵地とは何かご存じですか?
包蔵地とは、埋蔵文化財包蔵地のことです。
過去に人が住んでいた可能性のある土地は、埋蔵文化財が存在する可能性があり、そのような土地は包蔵地として指定されます。
包蔵地における試掘と本掘
包蔵地で土地を売却する場合、開発行為に伴い、埋蔵文化財の発掘調査が必要となる場合があります。
この発掘調査には、試掘調査と本調査の2種類があります。
1. 試掘調査
試掘調査は、埋蔵文化財の有無を調査するための調査です。
行政機関が立ち会いのもと、小規模な範囲で掘削を行い、埋蔵文化財の有無を確認します。
試掘調査の結果、埋蔵文化財が発見されなかった場合は、本調査は不要となります。
2. 本調査
本調査は、試掘調査で埋蔵文化財が発見された場合に行われる調査です。
試掘調査よりも大規模な範囲で掘削を行い、埋蔵文化財の詳細な調査を行います。
本調査の結果、埋蔵文化財の価値が一定基準以上と判断された場合は、発掘調査費用は土地所有者の負担となります。
土地売却における注意点
包蔵地の土地を売却する場合、以下の点に注意する必要があります。
- 買主に対して包蔵地であることを告知する必要がある
- 発掘調査が必要となった場合、スケジュールや費用が売却に影響を与える可能性がある
包蔵地の土地は、売却に時間がかかったり、費用が発生したりする可能性があります。
土地を売却する前に、包蔵地かどうかを調査し、必要に応じて試掘調査や本調査を行うことが重要です。
下記リンクからご自宅周辺が包蔵地かどうか確認できます!
熊本市地図情報サービス - 地図 - (sonicweb-asp.jp)
参考情報
- 文化庁「埋蔵文化財包蔵地について」
- 国土交通省「土地の有効利用のための発掘調査に関する手引き」