カテゴリ:スタッフブログ / 投稿日付:2024/07/13 10:19
シャンデリアの始まり
シャンデリア(chandelier)の語源はラテン語の「輝く・白く光る」という語、あるいはフランス語の「蝋燭立て」という語のどちらかであると言われています。この言葉通り、初期のシャンデリアは木製の十字型をした器具の上に蝋燭を立てて使用するものでした。
シャンデリアの歴史は非常に古く、前身と呼べるものがすでに古代ギリシャ・ローマ時代にはあったそうです。
この頃から蝋燭の灯りが照明として用いられていたのですが、非常に高価で貴重だったため、教会や修道院など限られた建築空間でのみ使用されていました。
宮殿や寺院は石造りで日光が入りづらい、かつ天井が高いため、必要十分な明るさを得るためには多灯であることが必須です。また天井から吊り下げる形状にすることで明るさを効率的に確保する必要もありました。
そこで天井の留め金やフックからロープで適当な高さにぶら下げ、犬釘が埋め込まれた木製の十字架型に蝋燭を立てて明るさを確保していたんですね。こうして生まれたのが吊り下げ型の多灯照明器具、シャンデリアです。