カテゴリ:よっちゃんブログ / 投稿日付:2024/01/13 13:06
不動産売却時の利益の計算と税金の計算
不動産売却時の利益とは、単純に不動産の売却
価格そのものではありません。
正確には利益のことを譲渡所得といい、
下記の計算式で求められます。
・売却価格-(不動産の購入価格+購入時に
かかった諸費用+売却時にかかった諸費用)
=譲渡所得
たとえば売った土地の売却価格が2,000万円、
その土地を買った時の購入価格が1,100万円、
購入時にかかった諸費用と売却時にかかった諸費用
がそれぞれ200万円ずつだと仮定すると、
譲渡所得は次のように計算されます。
・2,000万円-(1,100万円+200万円+200万円)
=500万円
上記の計算では、2,000万円で売却した土地の譲渡
所得は500万円ということです。
そして不動産売却時にかかる税金は、この譲渡所得
金額を用いて計算されるのですが、その時にかけ
られる税率は売却した不動産の所有期間で以下の
ように変わります。
●所有期間が5年以下(短期譲渡所得)
…所得税30%・住民税9%・復興特別所得税0.63%
(計39.63%)
●例:500万円×39.63%=198万1,500円
●所有期間が5年超(長期譲渡所得)
…所得税15%・住民税5%・復興特別所得税0.315%
(計20.315%)
●例:500万円×20.315%=101万5,750円
上記のように、購入してから売却するまでの所有期間が
5年以下なのか5年を超えていたかによって、課税率も
税額も大きく違います。
せっかく利益を元手に新しい不動産を購入しても、
後にこれだけ多額の税金を支払わなければならない
と考えると、決して負担は小さくありません。
そう考えると、圧縮記帳を利用して一時的に税金が
かからない方法を選べば、土地を売却する時の負担
を軽減できるメリットが生まれます。