カテゴリ:よっちゃんブログ / 投稿日付:2024/05/01 18:24
抵当権とは、住宅ローンの返済が約束通りに行われなかったときに備えて、土地や建物などの不動産を担保にする権利のことです。住宅ローンを貸し出す金融機関は、抵当権を設定しておくことで、土地や建物を住宅ローンの返済が滞ったときの担保にすることができます。債務者(住宅ローンを借り入れしている個人)が住宅ローン以外に借金をしたとしても、抵当権を設定した不動産の売却代金から優先的にお金を回収することができるのです。
抵当権を実行する権利は債権者である金融機関側にありますが、抵当権を設定するのは、債務者である住宅ローンを組む個人になります。なお、債権者のことを抵当権者または、義務者といい、債務者のことを所有者または、権利者と呼びます。
金融機関が抵当権に設定する対象は、大きく以下の3つに限定されています。
・土地や建物の所有権(不動産を所有する権利)
・地上権(土地を使う権利)
・永小作権(他人の土地で耕作・牧畜する権利)
住宅ローンの契約時に以上のなかから設定されますが、返済元本だけでなく、利息分も担保しています。
前述の通り、抵当権を設定するのは、住宅ローンを借り入れている債務者ですが、司法書士や弁護士などの専門家に依頼するのが一般的です。また、抵当権の設定には費用がかかります。費用の内訳は、登録免許税、登記謄本代などといった登記費用と、調査費用や交通費などの雑費となります。そのうえで専門家に登記を依頼した場合には別途報酬が発生します。ちなみに、司法書士に依頼する際の報酬の相場は、1〜2万円程度です。「できるだけ節約したい」という人もいるかと思いますが、専門家に依頼をすることで、必要書類を作成する時間や手間を軽減できたり、不備なく正確に手続きを進められたりするメリットがあります。どの司法書士に依頼すればよいか分からない場合は、不動産会社が紹介してくれることもあります。